子どもの集団生活が始まります。
1.初めての集団生活では、
次のような事が起きる場合があります。
登園をいやがって親を心配させる事があります。
★登園をいやがる行為には、2つのタイプが考えられます。
◎自分をしっかりとアピールしているタイプ
泣いてもあばれても、登園させましょう。

◎自分を押し殺しているタイプ
慎重な対応が必要です。長い目で見守り、プレッシャーをかけないようにしましょう。いずれにしても、集団生活の中で楽しさを味わい、つらさを乗りこえていかなければ自立できません。それは、幼稚園時代だからこそ体験できる事でもあります。
未熟な運動能力や、運動不足のために、ケガをすることもあります。
普通、幼児は楽しいと思う事はすぐ行動に移します。
やれそうにない事にも挑戦しようとします。
これが、冒険心の源です。しかし、このためにケガをする事も多いのです。
これは避けた方がいいのでしょうか?
大きなケガをしないためには、小さなケガを何回も体験し、
身を守るすべを体得していく必要があります。
子どものすり傷は、冒険の勲章と思って励ましてあげてください。
ケガに対して幼稚園では、
環境を整備したりケガを防ぐための指導をしたりと、最大限の配慮をしています。
2.幼稚園集団は、未熟な人間関係の集団です。
子どもの集団では、常にトラブルが発生します。
悪口を言ったり、物をとったり、 相手が困る事をすぐ行動におこしてしまいます。
また自分もされたりしますので、お互いさまです。
これも、避けた方がいいのでしょうか?
やられた悔しさや、助けられた嬉しさを感じたりするよい機会となります。
幼児期は大人と違い、いつまでも根に持ちません。
すぐ忘れてしまうのが特徴です。
このような時期にトラブルをたくさん経験することで、
手加減を覚えたり、嬉しさを他人にも分け与える事ができるようになったり、
嫌なことは他人にはしないといった事を自然に覚えていきます。
トラブルの経験は、即効果として表れません。
しかしトラブルの積み重ねが、気持ちをコントロールしたり、
優しさや思いやりへ育っていくよう、
園として一人ひとりに合わせた配慮をしていきます。
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